今回は格安SIMの代表格「mineo(マイネオ)」の料金プランについて、初心者の方にも分かりやすく詳しく解説します。
大手キャリアから乗り換えるとどれくらい安くなるのか、自分に最適なプランの選び方、隠れた費用はないのかなど、mineo料金の全てをこの記事で理解できるようにしていきます。
mineoとは
mineoは、関西電力グループのオプテージが運営する格安SIM(MVNO)サービスです。docomo回線を利用した「Dプラン」、au回線を利用した「Aプラン」、そしてSoftBank回線を利用した「Sプラン」の3種類から選べるマルチキャリア対応が特徴です。
自分の持っているスマホがそのまま使えるケースが多く、乗り換えのハードルが低いサービスとして人気を集めています。
老舗MVNOであり、安定した通信品質とサポート体制が評価されています。「フリータンク」という独自のデータシェアシステムや、ユーザーコミュニティ「マイネ王」など、ユーザーフレンドリーなサービスも充実しています。
mineoの料金プラン詳細比較
mineoの料金プランは大きく分けて「マイピタ」と「マイそく」の2種類があります。それぞれの特徴と月額料金を詳しく見ていきましょう。
マイピタプラン料金表(税込)
| データ容量 | Dプラン | Aプラン | Sプラン |
|---|---|---|---|
| 1GB | 1,298円 | 1,298円 | 1,298円 |
| 5GB | 1,518円 | 1,518円 | 1,518円 |
| 10GB | 1,958円 | 1,958円 | 1,958円 |
| 20GB | 2,178円 | 2,178円 | 2,178円 |
※デュアルタイプ(音声通話+データ通信)の場合
マイピタプランは定額制のデータプランで、データ容量を使い切った後も最大1Mbpsの速度で通信可能です。使用量に合わせて最適なプランを選べるため、毎月の使用量が安定している方におすすめです。
マイそくプラン料金表(税込)
| 基本料金 | データ従量料金 |
|---|---|
| 770円 | 22円/100MB |
※デュアルタイプ(音声通話+データ通信)の場合
マイそくは基本料金+従量課金制のプランです。データ使用量が少ない月は安く抑えられますが、たくさん使うと高額になる可能性があります。使用量が月によって大きく変動する方や、あまりデータ通信を使用しない方に向いています。
通信プラン「マイピタ」と「マイそく」の違い
マイピタの特徴
- 定額制で安心:月額固定のため、使用量を気にせず利用できます
- 繰越機能あり:余ったデータ容量は翌月に繰り越せます
- 段階的な速度制限:データ容量を使い切っても、最大1Mbpsで継続利用可能
- 豊富なデータ容量プラン:1GB・5GB・10GB・20GBから選択可能
マイピタは毎月のデータ使用量が3GB以上のユーザーに最適です。特に動画視聴やゲームなど、大容量のデータ通信を頻繁に行う方におすすめします。
マイそくの特徴
- 従量制で無駄がない:使った分だけ支払う仕組み
- 低速モード搭載:低速モード(最大300kbps)を利用すれば、カウントフリーで使い放題
- 上限額設定可能:使い過ぎを防止できる料金上限設定機能あり
- 最大速度が高速:高速通信時は大手キャリアと同等の速度を実現
マイそくはデータ使用量が月に2GB以下のライトユーザーや、WiFi環境でメインに使用している方におすすめです。基本料金が安いため、最小限の月額料金で運用したい方に適しています。
デュアルタイプとシングルタイプの選び方
mineoでは「デュアルタイプ」と「シングルタイプ」の2種類の回線タイプが提供されています。
デュアルタイプ
- 音声通話とデータ通信の両方が可能
- 通常のスマートフォン利用に最適
- 月額基本料金:上記料金表の通り
シングルタイプ
- データ通信のみで音声通話不可
- タブレットやモバイルルーター向け
- 月額基本料金:デュアルタイプより220円安い
選び方のポイントは、「通話機能が必要かどうか」です。主にスマホとして使用するならデュアルタイプ、サブ端末やデータ通信専用ならシングルタイプが経済的です。また、シングルタイプでもSMSオプション(月額132円)を付けることで、各種認証サービスに必要なSMS受信が可能になります。
通話料金とかけ放題オプション
mineoの通話料金は、標準で22円/30秒となっています。頻繁に通話する方は、以下のかけ放題オプションの検討をおすすめします。
かけ放題オプション一覧
10分かけ放題
- 月額料金:935円(税込)
- 特徴:10分以内の国内通話が何度でも無料
- 超過後:22円/30秒
通話定額30
- 月額料金:550円(税込)
- 特徴:月間30分までの国内通話料金が無料
- 超過後:22円/30秒
通話定額60
- 月額料金:869円(税込)
- 特徴:月間60分までの国内通話料金が無料
- 超過後:22円/30秒
通話頻度によってオプション選びのポイントが変わります。月に30分以下の通話なら「通話定額30」、月に60分前後なら「通話定額60」、頻繁に短時間通話を行う方は「10分かけ放題」がおすすめです。また、「mineoでんわ」アプリを使用すると10円/30秒に通話料が半額になるため、かけ放題オプションと併用すると更にお得です。
初期費用・契約事務手数料
mineoを契約する際には、以下の初期費用がかかります。
- 契約事務手数料:3,300円(税込)
- SIMカード発行手数料:433円(税込)
- MNP転入手数料:他社からの番号移行時に3,300円(税込)
また、オプションとして端末を購入する場合は、端末代金が別途必要になります。mineoではiPhoneを含む様々なスマートフォンを取り扱っており、一括払いだけでなく分割払いも可能です。
なお、オンラインからの申し込みでは、定期的に契約事務手数料無料キャンペーンを実施しているため、タイミングによってはこれらの初期費用を抑えることができます。
お得なキャンペーン情報
mineoでは常時または期間限定で様々なキャンペーンを実施しています。最新のキャンペーン情報を紹介します。
- 新規契約特典:新規契約者に対して、1,000円分のAmazonギフト券プレゼント(期間限定)
- 紹介キャンペーン:友人紹介で紹介者・被紹介者ともに2,000円分のパケットをプレゼント
- マイネオ割:家族や友人と一緒に契約すると、月額料金が1回線あたり55円割引
- エコプラン割引:SIMカードのみの契約で月額110円割引
- 学割:学生は6ヶ月間、月額料金から550円割引
これらのキャンペーンは組み合わせが可能なものも多く、賢く利用することで初期費用を抑えたり、月々の料金をさらに安くしたりすることができます。最新のキャンペーン情報は公式サイトで確認してください。
他社格安SIMとの料金比較
mineoと主要な格安SIMサービスの料金を比較してみましょう。ここでは20GBプランのデュアルタイプ(音声通話+データ通信)で比較します。
| 事業者名 | 20GBプラン月額料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| mineo | 2,178円 | マルチキャリア対応、コミュニティ活動が活発 |
| ahamo | 2,970円 | docomo回線、5分かけ放題込み |
| LINEMO | 2,728円 | Softbank回線、LINEギガフリー |
| povo2.0 | 従量制(990円~) | au回線、トッピング方式 |
| UQモバイル | 2,728円 | au回線、店舗サポート充実 |
| Y!mobile | 3,278円 | Softbank回線、5分かけ放題込み |
この比較からわかるように、mineoは大手キャリアのサブブランドと比較しても安価な料金設定となっています。特に通話をあまり使わないユーザーにとっては、月額料金の差がより大きくなります。
格安SIMの選択ポイントは料金だけでなく、回線品質やサポート体制、オプションサービスの充実度なども重要です。mineoはこれらのバランスが取れたサービスとして多くのユーザーから支持されています。
よくある質問と回答
Q1: mineoは契約期間の縛りはありますか?
A1: mineoには最低利用期間や契約解除料はありません。いつでも解約できるので、お試しで使いやすいサービスです。ただし、端末を分割払いで購入している場合は、解約後も残債のお支払いは継続します。
Q2: 大手キャリアと比べて通信速度は遅くないですか?
A2: mineoはMVNOなので混雑時には大手キャリアと比べて速度が出にくい場合があります。ただし、平均的な使用であれば問題なく、特に平日昼間以外は快適に利用できるユーザーが多いです。また、「マイそく」プランでは優先制御を一部導入し、混雑時でも安定した速度を提供しています。
Q3: 家族でmineo利用時の割引はありますか?
A3: はい、「マイネオ割」という家族割引があります。家族や友人を含む最大10回線までグループ登録が可能で、1回線あたり月額55円の割引が適用されます。別住所でも登録可能なので、友人同士でも利用できる点が特徴です。
Q4: mineoでiPhoneは使えますか?
A4: はい、mineoではiPhoneを含む多くのスマートフォンが利用可能です。公式サイトの動作確認端末一覧で互換性を確認することをおすすめします。また、mineoでは最新のiPhoneを含む様々な端末を販売しているため、セットで購入することも可能です。
Q5: データ容量が足りなくなったらどうなりますか?
A5: マイピタプランの場合、データ容量を使い切っても最大1Mbpsの速度で通信を継続できます。また、追加でデータを購入することも可能です(100MB/220円)。マイそくプランは従量制なので、使い続ける限り料金が発生しますが、上限額を設定することも可能です。さらに、mineoユーザー同士でデータをシェアできる「フリータンク」サービスを利用することもできます。
あなたに最適なmineoプランの選び方
mineoの料金プランは一見複雑に見えますが、自分の利用スタイルに合わせて選べば大幅な通信費の節約が可能です。最適なプラン選びのポイントをまとめます。
データ使用量を確認する
- 月に3GB以下:マイそくプラン
- 月に3GB以上:マイピタプラン(容量に応じて選択)
通話頻度をチェック
- 月に30分以下:通話定額30または通話なし
- 月に30~60分:通話定額60
- 短時間通話が多い:10分かけ放題
回線タイプを決める
- スマホとして使用:デュアルタイプ
- データ通信のみ:シングルタイプ
キャリアを選択
- 現在のスマホがdocomo系:Dプラン
- 現在のスマホがau系:Aプラン
- 現在のスマホがSoftBank系:Sプラン
- 新しくスマホを購入予定:どのプランでも可
mineoに乗り換えることで、大手キャリアと比較して月々3,000円以上の節約も可能です。特に複数回線をお持ちの家族の場合、年間で10万円以上の節約につながるケースも珍しくありません。
また、料金だけでなく、ユーザーコミュニティ「マイネ王」の存在や、困ったときの電話サポート、実店舗「mineoショップ」でのサポートなど、安心感のあるサービスである点も魅力です。
格安SIMへの乗り換えを検討している方は、まずは自分の現在の利用状況(データ使用量・通話時間)を確認し、最適なプランを選ぶことをおすすめします。mineoの公式サイトでは、シミュレーション機能も提供されているので、実際の料金がいくらになるか試算してみるとよいです。










